オリンピックが決まる前の2015年夏から冬にかけての約半年間ほど、カナダ・ウィスラーにてトレーニングサポートをしていました。
この記事では「楽しむことの重要性」について解説していきます
試合を楽しんでいる選手は強い
大智のオリンピック決勝の滑走シーン前の様子はただ純粋に楽しんでいる様子がわかる。
実際心の中では
「金メダルを絶対に取る!!」
と思ってはいるが、滑る直前の身振りや仕草からは
「オリンピックを楽しんでいますね〜!」
と解説者が実況しているのがわかる。
オリンピックに行く前の当初の目的は
しかし、オリンピックが開催し、予選1本目が終わるとオリンピックでしか味わえない雰囲気に楽しさと喜びを感じたのか、本来の目的であった「オリンピックで金メダル」から
「とことん試合を楽しむ!!」
に変わっている様子が映像から伝わる
「結果は後からついてくる」というように、
自分が求めている目的・目標・ゴールなどの
「結果」を出すために本当に必要なことは「技術」や「身体能力」だけではなく、「楽しい」「好き」「おもしろい」
などの、初めてスポーツをした時に感じた「楽しい感情」が、試合からくる「不安」や「緊張」「プレッシャー」などをかき消し、純粋にプレーに集中することができ、その後の結果としてメダル獲得に繋がったとすごく感じた。
「楽しい!」という感情は、その人の能力(パフォーマンス)を最大限に引き上げてくれる要因の一つであり、スポーツをしている大半の人が「楽しいから」を理由に始めたと思う。
しかし、その楽しさも次第に忘れ、どんどん勝つ事ばかりに進んでしまう。
その結果、練習のやりすぎによる怪我や燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)に陥りやすくなる
「楽しい!」から生み出される3要素
1、心に余裕ができる
試合に勝つ事ばかりに集中していると、勝つために「すること」や「気をつけること」、「ミスをしないこと」など頭の中であれこれ考えてしまう。
変に考え事をするより、練習でやってきたことをシンプルに楽にプレーする方が体は自然と動き「楽しい」は余計な考えを忘れさせてくれる
2、体の力みが取れる
大舞台の試合になればなるほど「緊張」の度合いが高くなる。
周囲に「緊張をしてない!」と言っていても、本人が気付いていない「体の緊張」がある可能性がとても高い。
「体の緊張」のほとんどは「心の持ち方」で作られる。
「心と体は繋がっている」と言うように
まずは「心の緊張」を取り除く必要がある。
改善策は、勝ちにこだわらず
もし、試合を楽しめないのなら必ず何かしらの原因がある。
単純に準備(練習)不足で自信がないのか
それとも、スポーツが嫌い、指導者に不安があるのか。
3、試合中「夢中(ゾーン)」に入る
スポーツをしていた人なら一度は味わった事のある「ゾーンに入る」という感覚
ゾーンとは、スポーツパフォーマンスがとても高い状態である。何をしても成功する。失敗することに恐れがない。
気分が良く、体力的にも疲れ知らずの状態でもある。
またスポーツをしたことが無い人でも「ゾーンに入る」という感覚は必ず知っているはずだ。
なぜなら、自分の好きな趣味や楽しいことをしていると、周囲のことや時間を忘れて、作業を「夢中」になってしたことがあると思う。
「夢中」になっている状態も、「ゾーン」の状態と意味合いは同じであると言える。
その「夢中」や「ゾーン」に入るために
「楽しい!」という感情が、ゾーンへのスイッチを押してくれる。
人がゾーン入っている時の集中力は周りの人が黙るほど。
「楽しむ人」には誰も勝てない。
根本的に「楽しい」という感情から生み出されるエネルギーは凄まじく、ネガティブな要素がない。
分かりやすい例えでいうと「子供」がその見本だろう。
純粋に楽しんでいる姿はとても活気あふれ、見ているこっちも楽しくなってくる。
子供が何かに集中している時は、たいてい「楽しいこと」をしている時だ。
「楽しい」から「継続」できる
「継続」できるから「習慣」になる
「習慣」になるから「技術」が身につく
「技術」が身につくから「楽しい」
このループが小さい頃から続けば続くほど、
モチベーションが上がり「結果」はついてくる。
なので、まずは「初心に戻って楽しむ」ということを思い出して試合や練習に取り組んで欲しい。
「結果は後からついてくる」
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